INFJとENTJが合わないと感じる3つの場面|迷いの話・決める速さ・弱さの隠し方の温度差
INFJとENTJが「合わない」と感じる場面は、迷いの話し方、決める速さ、弱さの隠し方から生まれます。
三つとも、相手との関係を良くしたくて生まれるずれです。自分がINFJなら、「ちゃんと考えてくれているのに、なぜか置いていかれる」。自分がENTJなら、「先のことまで考えているのに、なぜか喜ばれない」。どちらの立場からでも、次の三つのどこかに覚えがあるかもしれません。
迷いの意味を話したいのに、次の計画が返ってくる
INFJが「今の仕事を続ける意味が、最近よく分からない」とこぼした夜。ENTJはすぐに答えを組み立てます。「なら、来年の春までに転職しよう。まず条件を書き出して、貯金も確認しよう」。
ENTJにとっては、相手の迷いを本気で引き受けた答えです。相手の将来を一緒に考えることが、ENTJなりの優しさだからです。
けれどINFJが話したかったのは、辞めるかどうかより手前のことでした。何にやりがいを感じなくなったのか、自分は本当は何を大事にしたいのか。その途中で計画が出てくると、迷いそのものを急いで片づけられたように感じます。
INFJは「ありがとう、考えてみる」と返します。翌週、「求人、見た?」と聞かれて、また少し疲れる。そのうちINFJは、まとまっていない考えをENTJに話すのをやめ、答えが出てから伝えるようになります。
ENTJから見ると、INFJの話はいつも「もう決めたこと」として急に届くようになる。ずれているのは中身ではなく、迷いを計画に変える前に「どう感じてる?」を挟む一拍があるかどうかです。
一緒に住む話で、決める速さがずれる
ENTJは、決まっていないことを抱えたままでいるのが落ち着かない人です。一緒に住む話が出れば、翌週には候補の部屋と費用の分け方まで調べてきます。「通勤も楽になるし、貯金も早く貯まる。今月中に決めよう」。
INFJは「少し考えたい」と返します。住むこと自体が嫌なのではありません。ENTJが並べた理由はどれも正しいのに、その中に「あなたと暮らしたいから」が入っていないことが引っかかっています。決める前に、この話が二人にとって何を意味するのかを確かめたくなるのです。
けれどENTJからすると、その保留は「気が進まない」の遠回しな言い方に見えやすい。理由は十分に並べたのに、なぜ決まらないのかが分かりません。
ENTJの「早く決めたい」は不安を減らすためで、INFJの「考えたい」は後悔しないためです。そしてENTJの中にも、「あなたと暮らしたい」はあることが多い。ただ、それを言葉にするのが段取りより後回しになっているだけです。
二人とも弱さを「大丈夫」で隠す
三つ目のずれは、二人が似ているところから起きます。
ENTJは、弱みを頼もしさで隠します。仕事が立て込んで眠る時間が削れていても、「大丈夫、今月を越えればなんとかなる」と答える。頼られる側でいることが、ENTJにとって当たり前になっているからです。
INFJは、本音を穏やかさで隠します。違和感があっても「大丈夫」と微笑み、相手が困らない形で飲み込む。
INFJは、ENTJの強さの裏にある疲れに気づいています。けれど「弱いところは見せたくないのだろう」と読み、踏み込まずに見守る。一方のENTJにとって、INFJの「大丈夫」は言葉どおりの大丈夫です。遠回しな合図より、はっきりした言葉を信じる人だからです。
こうして、二人とも相手を気づかいながら、どちらの弱さも表に出ないまま時間が過ぎます。二人の「大丈夫」が、どちらも本当の意味では受け取られていない。そう分かるだけで、相手の静けさの見え方は変わってきます。