決める話・気持ちの話・予定で二人がすれ違う場所
ズレは性格の悪さではなく、二人とも楽しさを守る側に立っているから起きます。
「私たちって何?」が話題にならない
ENFPの側から見ると、「私たちって何?」と聞こうとした瞬間に、彼が「そういえばさ」と別の面白い話を始めるように見えます。聞こうとした自分が野暮に思えて、その話に乗っかる。帰り道に「また聞けなかった」と一人で落ち込む。
この繰り返しが三か月続くと、「彼は私と決めたくないんだ」という読み方に傾いていきます。
けれどENTPの側では、もっと単純なことが起きている場合が少なくありません。今の話の方が面白いから続けたい、というだけで、話題を変えた自覚すらないことがあります。
加えて、ENTPは「決める」と選択肢が一つ閉じるように感じやすく、閉じることそのものへの抵抗があります。相手が嫌なのではなく、決めた瞬間に何かが狭くなる気がする。だから、決める話が来ると反射的に次の話へ移ってしまうのです。
そしてENFPの側にも、同じ先送りがあります。答えが「まだ決めてない」だったら怖い。今の空気を壊したくない。聞かない方が優しいと思いたい。彼が話題を変えるとき、本当は自分もほっとしていることがあります。
結局のところ、二人とも「次の面白いこと」をその場で出せてしまう。だから決める話がいつも目の前の話題に負けて、順番待ちになります。友人に説明するなら「二人とも次の面白いことを出せちゃうから、決める話が順番待ちになるんだよね」で足ります。
この見方に立つと、今の状態は「彼が逃げている」でも「私が聞けない」でもなく、「誰も順番を回していない」だと分かります。
気持ちの話が議論として返される
ENFPが「今のって、寂しいって言っていい?」と気持ちを確かめたい場面があります。そこでENTPは「寂しいって、どの部分が?」と論点として扱いやすい。
正しさは通っても、温度が噛み合いません。ENFPは答えがほしかったのではなく、寂しいと言っていい場所がほしかっただけ、ということが多い。
使える一言は、ENTP側からの「それは聞いてほしい話? 一緒に考える話?」です。
予定や約束を二人とも軽く扱う
どちらも思いつきで動けるので、「また今度でいいよね」が積み重なります。ドタキャンが互いに許され続けた結果、会う頻度だけが静かに落ちていくことがあります。
会えば楽しいのは変わらないので、頻度の低下には気づきにくい。楽しさの量ではなく、会う日を先に押さえているかどうかを見た方が、関係の今は読めます。
使える一言は、「全部は守れなくていいから、これだけは守ろう」です。